できるだけ修行しないSFC修行旅 (フィリピン・マレーシア編)

できるだけ修行しないSFC修行旅 (フィリピン・マレーシア編)

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今回はお金をかけずに旅行をし、なおかつ航空会社の上級会員になるための旅行をしたので、行程を紹介します。

はじめに

JALやANAなどの航空会社には、マイレージサービスがあり、
貯めたマイルを航空券に変えたり、1年間で規定のポイントを貯めると航空会社の上級会員になることができます。
上級会員になれば、空港のラウンジサービスや優先搭乗などで快適な旅をすることができ、
今回の旅行ではそれになることを目指します。

ANAでは、1年間でプレミアムポイントと呼ばれるポイントを5万ポイント以上貯めることで、
上級会員になることができます。

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行程

一般的なマイル修行は東京と沖縄をずっと往復したり、飛行機で目的地に向かったあとすぐに別の飛行機に乗るなど、おおよそ観光はできず、ただただ飛行機に乗るだけのものでした。
そのため、「修行」と呼ばれるほど過酷なものになっていました。  

今回は、なるだけそういった「修行」染みた行程は避け、旅行などのついでに上級会員入りを目指します。
結果として以下のような行程を辿りました。

東京(成田) - マニラ(MNL) : ZIPAIR
マニラ(MNL) - クアラルンプール(KUL) : KLMオランダ航空
クアラルンプール(KUL) - 東京(HND) : ANA
東京(HND) - ニューヨーク(JFK) : ANA
ニューーク(EWR) - ワシントンD.C.(IAD) : ユナイテッド航空
ワシントンD.C.(IAD) - 東京(HND) : ANA
東京(HND) - 大阪(ITM) : ANA
東京(HND) - クアラルンプール(KUL): ANA
クアラルンプール(KUL) - ホーチミン(SGN) : ベトナム航空
ホーチミン(SGN) - ソウル(ICN) : ベトナム航空
ソウル(GMP) - 東京(HND) : ANA
東京(HND) - 石垣島(ISG) : ANA
石垣島(ISG) - 名古屋(NGO) : ANA
名古屋(NGO) - 石垣島(ISG) : ANA
石垣島(ISG) - 東京(HND) : ANA
東京(HND) - ソウル(GMP) : ANA
ソウル(ICN) - 静岡(FSZ) : チェジュ航空
東京(HND) - 佐賀(HSG) : ANA
福岡(FUK) - 東京(HND) : ANA
東京(HND) - 札幌(CTS) : ANA
札幌(CTS) - 東京(HND) : ANA

フィリピンへ

さて、最初はZIPAIRでフィリピンへ向かいます。  

え?ANA乗らないの?と思うかもしれませんが、これには理由があるんです。

国際線の航空券の値段は出発国ごとに異なり、需要の多い日本出発便は高めに、東南アジアを出発する便は安めに設定されています。   そして、マイルやポイントは距離と座席クラスによって決定するので、LCCで東南アジアに行ってからANAなどに乗った方が安くポイントを貯めることができるのです。  

今回はクアラルンプールを発着する東京経由アメリカ行きの航空券を購入したため、クアラルンプールに向かう必要がありました。

調べたところ、最安値の直接クアラルンプールへ向かうエアアジアXの便のほかに、
最安値に+2000円程度で、マニラ経由の便が見つかりました。

せっかくだからフィリピンも行っておこうということで、こちらを選択しました。

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成田空港からZIPAIRのマニラ便に登場し、マニラへ向かいます。 zip-air 普通のLCCと違って広いので快適

ZIPAIRはLCCとFSC(※フルサービスキャリア)の中間に位置するJALグループ航空会社で、ボーイング787を機材として利用しており、A320などを利用するLCCに比べ機内に余裕がありました。
また、国際線にも関わらず機内Wi-Fiが無料で、快適に移動することができました。
(ANAではこれに30ドル近くかかります)

マニラに到着すると空港に早速日帝日本企業の広告があり、影響力の強さを感じました。 EFB37BE7-B77D-4060-A6BF-CCBE9CEDB406 1 105 c

さて、ここからが大変です。
トランジットのため次の便まで7時間ほどしかありません。
とりあえず、マニラ大聖堂というのが観光地らしいのでそこに行くことにしてタクシー乗り場へ、、、
そこには沢山のタクシーがひっきりなしに来るわ、強引な客引きはいるわで魔境でした。
事前に、タクシーはチケットタクシー(事前に値段が決まっているもの)が良いと聞いたのでチケット売り場に向かいます。
スマホでYouTube見てる姉ちゃんに「クレカ使える?」と聞くと「No」との返事が……w
空港の両替所で急遽現金をゲットしてタクシー乗り場へ戻ります。
再びタクシー乗り場に戻り、先程のねーちゃんに「マニラ大聖堂に行きたいんだけど」と声をかけました。
👧「は?」 👨「大きい 教会!」 👧「んあーよくわからんとりあえず乗れや」 と言われその場にいたハイエースのタクシーへ乗り込みました。

タクシーのおじさんにどこに行きたいんだと聞かれ
「マニラ大聖堂?なんかっかい教会」と答えると
「あーそれイントラムロスだろ」と言われ
正味イントラムロスがなにかよく分からなかったが行くことにしました。

EA988902-7B3D-4648-BBE3-12752C64161F 1 105 c タクシーのおっちゃんに「助手席乗りなよ!」と言われビクビクしながら景色を楽しみました

そしてイントラムロスに行ったのは結果的には正解でした。   イントラムロスはスペイン人が建築したマニラの旧市街で、   サンチャゴ要塞やマニラ大聖堂などの歴史的な建造物が多々あります。 イントラムロスとはスペイン語で壁の中(イントラ=inter,ムロス=walls)という意味なんだとか  

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ここでタクシーのおっちゃんから、イントラムロス観光ツアーに行かないかと提案されます。   ケチくさく価格交渉して半額まで値切ってツアーに行きました(これでも若干ボラれてますが)  

ツアーは原付バイクの隣にサイドカーをくっつけた乗り物でトライシクルと呼ばれるものに乗ります。
結構スリルがあって楽しく、ガイドの人は「フィリピンのランボルギーニや!」と冗談言ってました。  

FAF88EAC-58E1-49C6-8463-C50F8050A1B5 1 105 c ガイドに案内されてマニラの教会などを巡りました。   フィリピンはカトリックなので、教会は豪華で見応えがありました。(基本的にカトリックの教会は豪華で、プロテスタントは質素なことが多いです)

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当日はあいにくの台風で大雨でしたが、ガイドさんが傘を貸してくれたのでなんとかなりました 。
まあ、道が結構冠水していてびしょ濡れにはなりましたがw

この都市がスペイン人によって作られ、第二次世界大戦による日米間の戦闘により破壊されたこと、そして戦後ODAによって復興されたことなどを話してくれました。 詳しくは: マニラ最古の旧城壁都市!イントラムロス観光で外せない定番スポット5選

途中、大きな十字架がありガイドさんにこれはなんですか?と聞いたところ、虐殺があい亡くなった人のお墓だと教えてくれました。   虐殺を行ったのは誰ですか?と聞いたところ、なんとそれは日本でした。
詳しくは: マニラ大虐殺

「私たちは過去の歴史について謙虚になり、悲しい歴史を二度と繰り返してはいけない」 とガイドさんに伝えると、ゆっくりと頷いてくれたのが心に残っています。

途中、ガイドさんが傘をもう一本持ってくると言って住宅街(現地住民の住むあまり綺麗ではない住宅街)で停車したので、脅されて金を巻き上げられるのではないかとヒヤヒヤしていましたが、ガイドさんはそのまま戻ってきました。
待っている間トライクルの運転手さんと話したのですが、「ガイドのあいつと兄弟なんよね」と言われ、顔をよく見たら確かにそっくりでした。

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そのあとは日本軍の残した砲台と記念写真を撮ったり、フィリピン独立の志士 ホセ・リサール について学び、なぜかガイドさんに促されて彼の遺骨の前で記念写真を撮りました(?)

ツアーから帰り先ほどのタクシーに戻ると、タクシーのおじさんが「行ってよかったやろ?」と出迎えてくれました。 途中ATMでお金を下ろそうとしたら物乞いに絡まれたり(タクシーのおじさんが追い払ってくれました)、ATMがエラーで引き出せなかったりのトラブルが多々ありましたが、タクシーのおじさんが「日本円でええよw」と言ってくれたので日本円で払いました。

帰りの車の中で、なぜ日本人は英語を話さないのか聞かれたので「日本人は英語を一応勉強するんだけど喋らないんだよね」と答えました。
すると「なぜ」と返ってきたので. 「日本人は恥ずかしがりなので自信がないと試さない」と伝えました。
彼は「なぜ恥ずかしがるんや、大事なのはコミュニケーションができて伝えたいことが相手に伝わるかどうかやろ。こうやってお互いに意思疎通ができていればそれでいいじゃないか。恥ずかしがる必要がどこにあるん」. と言っており、この言葉はこの後の海外旅行においてとりあえず話してみようと思うきっかけになりました。

さて、マニラの空港に着いたのですが、空港内の掲示板を見ても私たちが乗る便が見つかりません。
困って空港のスタッフに聞くと、「それ別のターミナルや」と言われました。
あ〜〜OKOK、無料のバスとか連絡通路とかあるんやろ?
「そのターミナルへはどうやって行けばええ?」
「タクシー乗らんといけない。めっちゃ遠いぞ」  

ファっ!?

はい、完全に罠でした。
慌ててタクシーに乗り、正しいターミナルへ向かいます。
道路は冠水しており、とても歩いていける状態ではなかったですし、治安的にも外を歩くのは危ないそうです。

少し時間に余裕があって助かりました。

マレーシアへ

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フィリピンからマレーシアへはKLMオランダ航空の飛行機に乗ります。  
KLMはオランダのフラグキャリアで、近年エールフランスと経営統合した欧州の有名な航空会社です。
ザンテン✖️ボナンとかいうな  

KLMはFSCなので機内食が出ます。
1万5千円程度のチケットなのにかなりサービスがよく、高コスパでした。
どうやら回送の部分を旅客化した便のようで、客はまばらでした。   9C46DDBB-EE82-4497-BE68-CC988688001F 1 201 a

いざマレーシアに到着し、空港でタクシーを呼んだのですが、流しのタクシーは値段交渉がしんどいというのがわかったため、配車アプリをダウンロードしました。
Grab

Grabを使ってタクシーを呼ぶと、電話がかかってきて、車の特徴などを教えてくれたので、スムーズに乗車できました。

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フィリピンのガタガタの道と違い、整備された高速道路を走っていると、隣にセレナがいました。
マレーシアは左側通行で、日本と同じため、違和感が少ないですね。(イギリス植民地であったため)

しばらく高速道路を進むと、車についていたレーダー探知機のような機械が「ピーピー」と鳴りました。 「スピードカメラがあるん?」と聞くと「あっこれは自分が飛ばしすぎないように一定の速度を超えたらなるようにしてたんだ」と親切に教えてくれました。

実際150km/hほど出ていましたが、マレーシアの高速道路はよく整備されており、あたらしめのトヨタ車はあまり揺れず、乗り心地が良かったのでそこまでスピードが出ているとは気づきませんでした。

ホテルに到着しチェックインを済ませると、「リフトに乗って5回に行って」と言われ、「あぁ、やはり英語もイギリス式なんだな」と思い部屋に進みました。

ホテルの部屋に入り天井を見るとなぜか
4B9DACAB-0FA0-4DB9-929F-D90037A3CB92 1 105 c B-CASのパチモノみたいなカードが張り付いていました. 後で調べたところ、これはメッカの方向を示しており、イスラム教徒がお祈りできるようにしてあるようでした。

翌朝はホテルの1階にあるレストランで朝食をいただきました。(3千円くらいなのに朝食付きだった)     メニューを見てもよくわからないので、ウェイターさんに「おすすめある?」と聞いてお勧めしていただいた   マレー料理の「ナシレマ」をいただきました。

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ココナッツミルクで炊いた米にスパイスの効いたソースがついており、日本人の口にも合う料理でした。

朝食を済ませ、観光に出かけると、綺麗で都会的な街が広がっていました。   57021F44-CA41-45A6-89C1-00612BAED978 1 105 c B0E7F844-3176-459B-A786-7BBC7681A7FD 1 105 c C4B35E61-4829-4FA3-BD21-DFDE176BA11E 1 105 c 都会的な風景の中に所々ある南国の熱帯感が異国情緒があって良かったです。

マレーシアのMRTに乗ってみたりもしましたが、治安も悪くなく、車両も綺麗でした。

7BDD89DA-EA31-450D-B22E-1B212F629C18 1 105 c マレーシアの独立記念広場などに足を運んだり

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イスラーム美術の美術館に行ったりました。

マレーシアはイスラム教徒の多い国ですが、非常に世俗的で、多教徒のために酒類をコンビニで売っているくらい寛容な国です。 これはマレーシアが多民族国家であり、華僑も多いことや、経済発展して豊かになっていること、またイスラム過激派を当局が取り締まり秩序が保たれていることが要因かなと思います。

ちなみに、建国時にマレー族の優遇政策を敷いたため、シンガポールが独立した歴史があり   現在まで両国の関係は複雑です。

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2日目はリッツ・カールトンホテルに宿泊しました。
日本で止まったら3桁万円かかりそうなスイートに宿泊しましたが、一人当たり2万円以下で宿泊することができました。 なんと部屋が5部屋あり、トイレは3箇所ありました。

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ホテルからお菓子のサービスがあったので、優雅に紅茶をいただきます 🇬🇧

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夕食はリッツ・カールトンホテルの中にあるミシュランに掲載されている中華料理店でチャーハンをいただきました。 968974C4-E44A-4154-BE4E-B1ECED24044F 1 105 c マレーシアの夜景を眺めながら、クソでかいベッドに横たわり、1日をおえました。

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翌朝はホテルの朝食をいただき、ここでも紅茶を飲みかの大英帝国に思いを寄せました。

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意外にも日本の企業のお店や製品が多数あったのは発見でした。
帰りのgrabの運転手さんも「日本から来たん?そういやららぽーとできたんだよね」と言っていたりして、日本企業のマレーシア進出はかなり進んでいるのを感じました。
実際、日本人が移住したい国ランキングでは一位を獲得していたり、私が旅行している間に日本人の家族を見かけたりと、私たちが過ごしやすい場所であるのは間違いなさそうです。  

そんな感じであっという間に楽しいマレーシア旅行の時間は過ぎ、日本に帰国しました。

帰りはANAの飛行機に乗り、ここからマイル修行の旅が始まるので気合を入れました。

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ちなみに、機内食の量がえげつなく多く、食べ切るのに苦労しました。

そんなこんなで帰国したのも束の間

翌日にはアメリカに飛ぶのでした

続く・・・・・・

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都内の某企業に勤めています。 趣味はドライブと天体観測、あと温泉。

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